合成高級アルコール系洗浄成分がシャンプー以外に使われている製品
ですが、ドラッグストアなどで売られていて、テレビコマーシャルでももっともよく見かける手頃なお値段のシャンプーは、ほとんどが合成高級アルコール系シャンプーです。
高級アルコールというのは、値段や価値が高いというわけではなく、分子構造にCの原子が6つ以上ついたものであり、その名称が高級アルコールというだけです。
また合成は、石油系合成界面活性剤のことで、これが洗浄成分となっているので頭に合成がついているのですね。
石油系合成界面活性剤は、シャンプーだけではなく、食器用洗剤や風呂掃除用洗剤などにも使われています。
シャンプーで合成高級アルコール系洗浄成分が配合されている
こう聞くと、頭皮や髪を清潔にしてくれる良いシャンプーのように思えますが、頭皮にはある程度皮脂が必要ですし、髪は油分がなくなると水分が蒸発してぱさつきや枝毛など傷みの原因になります。
そのため、合成高級アルコール系シャンプーを毎日使うと、皮脂がまったくない状態になるため、頭皮を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されるようになってしまいます。
皮脂が過剰分泌されると、それが古い角質や汚れと混ざり合って毛穴を塞いでしまい、頭皮環境が悪化したり、抜け毛や細毛の原因になります。
そうすることで、過剰に頭皮に負担がかかってしまうため、頭皮が荒れていきます。ですので、基本的には頭皮に負担がかからないケアが大切です。
また、合成高級アルコール系シャンプーは、天然の原料は使っていないためもともとの原価がとても安く、さらに容易に大量生産することができます。
ですので企業にはメリットが大きいのですが、あらゆる合成添加物で作られているので、頭皮や髪に負担をかけてしまいます。
そのため敏感肌や乾燥肌の方が使うとトラブルになることも多く、普通の人でも使い続けると炎症やかゆみが起こるようになってしまうことがあります。
確かに安いというメリットはあるものの、髪や頭皮の健康を考えると、一番使わない方が良いシャンプーと言えるのが合成高級アルコール系シャンプーなのです。